HVC-C1B活用事例:広告提案の現場でもすぐに使えそうな手軽さが魅力(博報堂アイ・スタジオ 様)

画像センシング事例紹介

HVC-C1B

HVC-C1B

  • 顔検出
  • 人体検出
  • 視線・目つむり推定
  • 性別・年齢推定
  • 表情推定
  • 顔向き推定
  • 手検出

広告提案の現場でも
すぐに使えそうな手軽さが魅力

博報堂アイ・スタジオ 様

2015.01.20公開 / 2017.12.14更新

今回はデベロッパーの生の声を聞くために、広告分野でのデジタルクリエイティブ全般を手がける博報堂アイ・スタジオさんに突撃!
2014年に実施した、HVC-C1Bの ”Make your own Prototype キャンペーン” にて、開発していただいた2つのプロトタイプアプリについて、川崎さん・朝日田さん・進藤さんのお三方にお話を伺ってきました。
インタビューを通じてヒューマンビジョンコンポ(以下 HVC)の可能性を探ります。(取材日:2014/12/22)

 | オムロン

博報堂アイ・スタジオ 様 インタビュー

HVC-C1Bベータ版について

オムロン

みなさんがHVC-C1Bのベータ版に興味を持った経緯を教えてください!

川崎さん
(システム開発部)

僕たちは主に広告分野におけるインタラクティブなプロダクトの企画・提案を行いながら新しい技術の研究開発を行っています。
すでに画像認識や人認識の技術自体は身近に触れている僕たちにとって、HVC-C1Bはその技術をユーザーが手軽に使えることを実現させた製品として大きな期待を持ってキャンペーンに参加してベータ版を入手しました。
今回開発したプロトタイプについても、弊社の事業領域である広告分野でのクリエイティブな実案件に繋がる可能性を念頭にブレストや企画を行っています。

博報堂アイ・スタジオ:システム開発部アドバンストテクノロジーチーム 川崎順平さん | オムロン

オムロン

実際にベータ版を試用してみた第一印象はいかがでしたか?

進藤さん
(FCL)

率直に言うと体認識と手認識の反応にはまだ少し難があると感じましたが、顔認識、とくに笑顔検出の精度が非常に高いと思いました。

川崎さん
(システム開発部)

画像認識の研究用のセンサーデバイスは他にもありますが、この価格でカメラとソフトウェアが一体型で手に入るようになったのは嬉しいですね。


2つのプロトタイプアプリ「Positive Shutter」「SEVEN HUMAN SENSOR」

オムロン

プロトタイプ開発に関するエピソードを教えて下さい!

川崎さん
(システム開発部)

プロトタイプの企画にあたっては10人のメンバーで複数のアイデアを持ち寄ってブレストを行いました。HVC-C1B(OKAO Vision)は機能がシンプルでわかりやすかったので、実用的で具体的なアイデアが集まりました。
iOSでの実開発は、入社1年目の朝日田と進藤の2人がそれぞれ違ったプロトタイプを担当しました。彼らくらいの世代だと色々なセンサーに触れて育っているので新しいデバイスにも慣れるのがすごく早いですね。

朝日田さん
(システム開発部)

デザイナーにはシンプルな要件だけを伝えて自由にデザインしてもらいました。チームから良いデザインが上がってくると、エンジニアとしてはテンションが上がる一方で、「ちゃんと形にしなければ」というプレッシャーもありましたね(笑)


博報堂アイ・スタジオ:システム開発部アドバンストテクノロジーチーム 朝日田卓哉さん | オムロン

川崎さん
(システム開発部)

プロトタイプと言えども、単なる技術検証ではなくクリエイティブとして意味のあるもの、実戦利用の可能性に繋がるものを作らなければならないと思っています。また自主的にチャレンジするプロトタイプだからこそ、チームメンバーが一定以上の達成感を得られる水準まで完成させることを大事にしています。
例えばアプリのムービーについても、プロトタイプなのであまりコストはかけられませんが、開発意図や企画コンセプトを表現するためにしっかり考えてチーム内で作っています。

オムロン

1つ目のプロトタイプ「Positive Shutter」のムービーはアプリ画面がほとんどが登場しないことが特徴的ですね。

進藤さん
(FCL)

アプリとしては起動画面と撮影画面しかないのであまりお見せするところがありません(笑)
デザインはスマートフォンアプリが初めてのデザイナーにチャレンジしてもらいました。


博報堂アイ・スタジオ:広告新商品開発室 Future Create Lab(通称:FCL) 進藤俊彦さん | オムロン

進藤さん
(FCL)

Positive Shutter はセンサーで人認識した全員の顔表情からHappiness(笑顔)が検出された瞬間にシャッターを切るアプリです。「全員が」というところがポイントで、カップルやグループの幸せな瞬間を捉えてくれるアプリです。

進藤さん
(FCL)

作ったアプリをいろんなグループに試してもらってわかったのですが、仲の良い人同士だとすぐにシャッターが切れるのですが、上役の人とペアになったり他人同士だとセンサーの前に立ってからHVC-C1Bが認識する笑顔が揃うまでとても時間がかかるのです。
Positive Shutter では表情の変化がきっかけとなるので、撮影の前や後の談笑中に生まれた 自然な笑顔も撮ることができます。人間のカメラマンがいるとついつい身構えてしまって表情もぎこちなくなりがちですが、HVC-C1B が相手ならあまり意識することなく自然な表情の写真を撮ることができそうです。

川崎さん
(システム開発部)

Positive Shutter のような据え置きで利用する用途では、HVC-C1Bは大きすぎず、自然に色んなシーンにおける柔らかいデザインなのでベストだと思います。欲を言えば電源周りがワイヤレスだったらもっと用途が広がりそうですね。

オムロン

「SEVEN HUMAN SENSOR」は、HVC-C1Bでできることが誰にでも楽しく理解できるアプリですね。

朝日田さん
(システム開発部)

オムロンさんの SDK に入っていたデモアプリを触ってみた際に、検出結果が数値でしか確認できなくて、 エンジニア以外の人が見たときにアイデアや企画のイメージが湧きにくいのではと思いました。HVC-C1Bのセンシング機能各種がキャッチーさと驚きをもって印象的に伝わることを目指しました。 デザイナーが HVC-C1B 本体デザインとの調和も考慮したデザインを考えてくれました。

朝日田さん
(システム開発部)

キャラクターのインパクトがある分、そのデザインを殺さずにアニメーションさせたりと、動きのあるアプリにするのに苦労しました。

川崎さん
(システム開発部)

僕はこのアプリのデバッグを繰り返すうちに、常に口角があがるようになりました。HVC-C1Bはプログラマがニコニコするようになるデバイスですね。

朝日田さん
(システム開発部)

HVC-C1Bとの連携の部分では、Bluetoothでペアリング前の状態なのか、フォーカス前の状態なのかがわかるようにメッセージを出し分けたり、アプリ内のタブ(身体&手・顔・性別&年齢・眼)を切り替えるときに検出のスイッチも変えて可能な限り検出速度を早くしたりするなど、UX を考えて細かい部分のチューニングを実装の中でやっています。

 | オムロン

川崎さん
(システム開発部)

大画面のデジタルサイネージなどに応用すると小さなお子さんの注目を集めることもできそうです。


今後HVCに期待することは?

オムロン

最後にHVCの今後に期待することを教えて下さい!

進藤さん
(FCL)

現状の機能と手軽さに魅力を感じているので、今後は新たな機能付加よりもペアリングまでの速度、データ送信の速度、認識結果の精度など、すでにある機能の強化を期待します。

川崎さん
(システム開発部)

僕たちの広告業界では人を検知するセンサーには大きな可能性を感じて注目しています。インタラクティブの領域で双方向のコミュニケーションを実現するためにも、感情・行動のデータを使ってものづくりやマーケティングを行う用途にも、センサリング技術の利用シーンは増えてくると考えています。
チームで考えたプロトタイプのアイデアの中には店舗に置いて感情認識を活かす案もありましたが、検証までの時間が足らず今回は見送りました。僕たちの手がける企画ではデバイスを数十台単位で屋外で稼働させ続けるようなこともありえますので、デバイスの足回りやスケーラビリティがもっと良くなればもっと応用範囲は広がるでしょう。

僕たちは、一般のご家庭で使っていただけるようなスマートフォンアプリの制作も、店舗での活用やデジタルサイネージのような企業向けソリューションも、どちらも得意分野としておりますので、プロトタイプ応募で終わることなく引き続きHVC-C1Bの利用検討を続けたいと思います。

オムロン

本日はありがとうございました。
引き続きHVC-C1Bを使った開発へのチャレンジを期待しています!

 | オムロン

今後も引き続きHVCをご利用いただいた方へのインタビュー記事を掲載予定です。
ビジネスのアイデア・ヒントに。
また他のカメラにはない「センシング」の優しさ・おもしろさを知っていただけましたら幸いです。

取材先

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