活用事例:徘徊早期発見補助システム『ヒトミ』(株式会社YSYエンタープライズ様)

画像センシング事例紹介

HVC-P2、HVC-C2W

  • 顔認証
  • 顔検出

徘徊早期発見補助システムに、
オムロンの顔画像
センシング技術を活用
徘徊早期発見補助システム『ヒトミ』

株式会社YSYエンタープライズ様

2018.10.16公開

株式会社YSYエンタープライズ様では、家や施設に設置することにより認知症高齢者の外出(徘徊)を検知し家族へ通知、携帯電話やスマートフォンで外出時の映像を確認することが可能な徘徊者早期発見補助システム「ヒトミ」を、九州地域を中心に展開しています。
このシステムの人を検知する部分に、オムロンの顔画像センシング技術が活用されています。

近年、認知症の高齢者が知らぬ間に外出し、事故に巻き込まれるなどの事件がある一方で、家族や介護施設の職員が常に見守るのは、精神的、肉体的にも負担となっています。
YSYエンタープライズ様では、これらの社会課題の解決に向けて同商品を商品化され、既に一部の介護施設に導入しておられます。また、今後更に多くの介護施設や病院、家庭に広げていきたいとのこと。

徘徊早期発見補助システム『ヒトミ』とは

徘徊早期発見補助システム『ヒトミ』

 2013年に認知症が原因で行方不明になったとして警察に届け出があった人の数は1万322人にのぼり、2012年より7.4%増加(警視庁調べ)。また、過去に行方不明の届け出があり、所在が確認できた人は1万180人で、このうち388人は亡くなっておられたとのこと。このような悲しい事故を減らすために商品化されたのが、徘徊者早期発見補助システム「ヒトミ」です。
この商品は介護保険の適用商品に指定されています。

システムの概要

「ヒトミ」のセンサを家や施設の玄関に設置し、24時間、人の動きを検知。あらかじめ登録した対象者を検知すると、映像を録画するとともに、家族や協力者にメールで通知するシステムです。録画した映像で対象者の外出時の服装を確認することができ、行動予測範囲も確認できるため、徘徊している対象者の早期発見にもつながります。
また、発見後は協力者の端末・メールに個人氏名・年齢・性別などの個人情報や、録画した映像が残らないといった、対象者やご家族のプライバシーにも配慮したシステムです。

① 対象者の顔を登録
検知したい対象者の顔を事前に登録します。
② 対象者を検知
センサの前を対象が通ると、画像分析にて対象者かどうかを判別します。
③ 外出を音声で引き止め
対象者の場合、スピーカーから音声で呼び止め、動画を録画します。
④ 家族へメールで通知
あらかじめ登録したご家族や協力者に、メールを配信します。
⑤ 詳細情報を取得
メールにはURLが記載されており、クリックすると対象者の氏名・年齢・性別や外見特長、外出時の映像(動画)、行動予測範囲などが確認できます。
システムの概要
対象者の顔検出、顔判定に、オムロンの顔画像センシング技術を活用
人理解画像センサ『HVC-P2』は、オムロン独自の画像センシング技術『OKAO Vision』より10種の人理解画像センシング技術を採用しています。 | オムロン

『ヒトミ』の重要な機能の1つである『対象者の顔を検出する』『対象者か否かを判別』する部分に、オムロンの顔画像センシング技術が活用されています。
オムロンでは、人の顔や位置の検出、年齢や性別などの属性推定、顔の認証を、画像処理を用いて可能にする顔画像センシング技術を、ソフトウェア(OKAOR VISON)とハードウェア(HVC)でご提供しています。

システムの概要

取材先

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九州・久留米を拠点に、インターネット関連のソリューション提供や、
独自の動画配信システムの開発・販売事業を展開する企業しています。

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