• ヒューマンビジョンコンポ 誕生ストーリー(第3回 デザイン:株式会社クロスエフェクト)

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ヒューマンビジョンコンポ 誕生ストーリー(第3回 デザイン:株式会社クロスエフェクト)

“ユーザーが求める「次の姿」を知りたい”

〜デザイン:株式会社クロスエフェクト デザインチームリーダー 亀川和義 /デザイナー バンジャマン・ダブー

オムロン様から示された HVC-C のデザインコンセプトは明確でした。メインのターゲットは、いわゆるアーリーアダプターと呼ばれる情報感度の高い層のアプリ開発者であると伺いましたので、HVC-C には彼らの開発環境に並ぶ周辺機器と違和感のないデザインにすることが求められました。

そのイメージとして挙げられた製品や、各種スマートフォンの特徴を吟味して、シンプル、かつ機能的な形状など、開発者に好まれるエッセンスを取り入れた「ラウンド」、「トライアングル」、「スクエア」といった三つのデザイン案を作成しました。

色や素材、質感については、アプリケーションとして使用される一般家庭を想定して、突飛なものではなく、暮らしの中に溶け込めることを考慮に入れました。

また私たちはこの度の提案を通して、デバイスの形状を見ただけでHVC-Cの使い方が分かるような機能美も必要ではないかと考えていたのですが、最終的に選ばれたデザインは、非常にシンプルなものとなりました。開発者のみなさまの自由な発想を引き出すためには、まずは用途を限定しない箱として差し出した方が良いのかもしれませんね。

私たちがプロダクトデザインをする上で大切にしていることは、クライアントとユーザーの間にある「空気感」を捉えることです。オムロン様は、製品リリースまでのスピードを強く意識されていましたが、同時にユーザーの声を広く集められる姿勢を示されていました。

つまり、HVC-C という製品は、開発者のフィードバックによって進化することを前提としているわけですね。では、求められる製品の「次の姿」とは何か?私たちはそこに関心があります。

アプリケーションの用途によっては、製品の形状そのものを見直すことも必要となるでしょうし、利用されるシーンに合わせて、色や素材にも新たなニーズが生まれるかもしれません。削ぎ落したデザインの次に何が求められるのか、非常に楽しみですね。

デザインの役割の一つとして、ブランディングというものがあります。 HVC-C が新たなオムロン製品のカテゴリとして成長するなら、そこには競合他社にはないデザインの個性を持たせる必要も出てくるでしょう。そういう意味でも、この製品を手にする開発者の方々のご意見やご要望をできるだけ多く聞いてみたいですね。


突然のお願いにも豊かな表情を作っていただきました。優しい怒り顔以外はバッチリですね!

“ご依頼をいただいたオムロン真鍋さんの情熱は製品のイメージを膨らませるのに十分なものでした。HVC-Cを手にされるユーザーのみなさまからも、同じような熱い思いをお聞かせいただければと期待しています!”(亀川)

 


インタビュー時の真剣な表情から一転してフォトセッションを楽しんでいただきました!

“エンジニアがアプリ開発をするにあたって必要とされる様々な形状やデザイン仕様を検討しましたが、今回は見送ったものもあります。果たしてそれが正解だったのか、デザインについてのフィードバックも楽しみにしています!”(バンジャマン)

 

第1回:「機械が人間に寄り添う」機会を増やしたい(企画:寺川裕佳里)
第2回:「+」と「@」の可能性を示して欲しい(開発:真鍋誠一)

「HVC-C」の「C」は「Consumer(一般消費者)」を示しているが、企画、開発、デザインのキーマンの「顔」や「ビジョン」からうかがえたのは、アプリ開発者の「Creativity(創造性)」に対する期待と、「Continuity(継続性・連続性)」を持って寄せられる様々な要望に応える姿勢だった。できるだけ多くの人に届けることを目指して生み出された「HVC-C」を単なるプロダクトの一つと見るか、大きなプロジェクトの始まりとして捉えるか。その判断の一切は、「HVC-C」を実際に手にする人に委ねられている。

※「OKAO Vision」の名称、ロゴは、日本および各国におけるオムロン株式会社の登録商標または商標です。


株式会社クロスエフェクト

「開発者を徹底的にサポートし、期待を超える試作品をどこよりも速く提供する」ことをミッションとして、3Dモデリングや光造形による開発試作モデルの高速製作や、真空注型を駆使した小ロット生産など、製品開発に求められるプロトタイプやプロダクトデザインのトータル支援を行う。

http://www.xeffect.com/