• 「シンプルで使いやすい」HVC-P2採用事例インタビューでYK STORES様と北九州高専に訪問

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「シンプルで使いやすい」HVC-P2採用事例インタビューでYK STORES様と北九州高専に訪問

北九州市のベンチャー企業 YK STORES株式会社と、北九州工業高等専門学校、小国町森林組合の三者が共同開発した『アロマディフューザー(拡散器)』に、オムロンの人理解画像センサ『HVC-P2』が採用され、10月19日より、アロマディフューザーが熊本県阿蘇郡の小国公立病院に設置され、3か月間の試験導入がスタートしています。

 

そこで、実際に開発が行われた北九州高専に訪問して、開発秘話をお聞きしました。

インタビューは北九州高専発ベンチャーNext Technologyが入居している滝本研究室で行いました。

左から、Next Technologyの秦さん、北九州高専の滝本さん、YK STORESの吉田さん

システム概要を教えてください

【YK STORES 吉田様(以下Y)】今回開発された「表情識別センサー並びにIoTを活用したアロマデュフューザー」は、表情識別センサーの部分にオムロンの人理解画像センサ『HVC-P2』が使われています。

 

【北九州高専 滝本准教授(以下K)】表情推定機能のポジティブ/ネガティブ度合いを利用して、ネガティブ度が閾値を超えるとストレスを感じていると判定して、アロマが噴霧され、デジタルサイネージで森の映像を流してリラックス効果を促すという仕組みです。

 【Y】「ストレス情報の蓄積」、それによる「ストレス発生の予測」、その結果として「ストレス発生前にストレス緩和」を行うことで多くの方のメンタルヘルスケアを行う事を目的としています。

 

【オムロン(以下O)】ポジティブ/ネガティブ度は喜び度合いが高いほど+100に近く、「驚き」「怒り」「悲しみ」の度合いが高ければ-100に近い値をとります。それを利用することでストレス度をチェックするという仕組みなんですね。ストレス情報を蓄積することでストレス発生を予測し、発生前に緩和するという構想は素晴らしいですね。

 

開発のきっかけは?

【Y】北九州市が「環境モデル都市」で連携している熊本県小国町の森林組合さんから開発したアロマオイルの販促について弊社に相談がありました。ちょうど北九州市と北九州高専がものづくり人材の育成に関する連携協定の締結したタイミングもあったので、締結式の翌日に今回の構想を提案し、第一弾プロジェクトとして採択されました。

YK STORESの吉田さん(右)

 【O】ものすごいスピードですね。さすがベンチャー企業!

 

【Y】アロマって海外も含めればものすごい数があるじゃないですか。ヨーロッパのアロマのほうが日本人受けするし。どう差別化していったらいいかわからないというのが森林組合さんの悩みでした。ですので、アロマの良さをアピールするのは一旦置いておこうと思いました。

まずは、アロマ噴霧器を売ろう!と。

何時何分に何が起きているのかを知りたいというのが本質にあります。

そのきっかけにアロマとデジタルサイネージを利用しています。視覚と嗅覚に訴えかけ利用者がすぐに理解できる形で提供するという仕組みです。

バックグランドには少子高齢化、シニアのメンタルヘルスケアといった課題があります。

HVC-P2を使って簡易にストレス度を測って、アロマ噴霧+映像で利用者に分かりやすい形でフィードバックすることでストレス環境の改善につながると考えています。

小国公立病院の患者のほとんどがシニアの方々で、実際の患者のストレス状況が分かるということもあり、小国町との利害が一致してプロジェクトが動きました。

 

【O】北九州市、小国町、森林組合、北九州高専と、さまざまなステークホルダーがWin-Winの関係となる素晴らしい取り組みですね。

 

HVC-P2を使おうと思ったきっかけは?

【Y】シンプルだからですね。

クラウド上にあるサービス、例えばGoogleのFace APIなんかを使えば、常に技術がアップデートされていって精度がいいかもしれません。しかし、利便性が悪すぎるんです。クラウドのサービスを利用しようと思ったら、常にネットにつないでいないといけない。

それではネット環境が制限される病院のような施設では使いづらいんです。その場で瞬時に出た情報を瞬時に解析したいんです。

HVC-P2は表情推定などの処理をセンサー側でやってくれるので、プログラムそのものの開発が非常にシンプルにできます。そこが採用の最大の理由ですね。

 

【K】すごいですよね。こんなに小さいんですよ。

年齢とかの推定もすごい。だいたい合ってます。

【O】ありがとうございます!

 

開発するにあたって大変だったことはありますか?

【K】HVC-P2に関してはとくに苦労しませんでした。表情のデータはすぐに返してくれるので使いやすかったですし、通信プロトコルの部分が詳しく書いてあり、シリアル通信のプログラムは経験があったので、すごく分かりやすかったです。

 

【Y】じゃあ高専さんとの相性ばっちりだったんですね。

 

【K】あと速いです。1秒おきにちゃんとデータ返してくれるのでシステム要件を満たしてくれています。

 

【O】ありがとうございます。前のモデルよりも処理速度を大幅にアップしてまして、表情推定ですと、1.3mの距離で1秒間に5回はデータを返すことができます。

 

【Y】すごい頭脳ですよね。

 

【K】向きとかも取れるんですよね。

 

【O】はい。表情推定だけでなく、顔向きやまばたきなど10種類の機能が使えます。

 

【K】今回のシステムでは性別、年齢、表情のデータを使っています。

 

【Y】表情のゆらぎを知りたいので短い時間での推移データがとれるのがありがたいです。ゆらぎによって次のサービスを考えていく予定なので。

 

【K】あと、細かい要望ですが、組み込みやすい形であれば良かったかな。フラットケーブルの取り回しがしにくかったりとか制限されているので。基板に組み込む時はフラットケーブルでいいんですけど、開発用に標準のケースがあると助かります。

 

【O】そういった要望は他のお客様からもいただいていますので、開発にフィードバックしておきます。具体的にはどういった形がよいですか?旧モデルはカメラと基板が一体型で取り付け制限があるからという声を反映してフラットケーブルで設置自由度を高くしたという経緯があります

 

【Y】なるほど。デジタルサイネージだったら液晶フレームに組み込む形としてはいいのでしょうね。開発の段階では標準のケースがあったほうがいいでしょうね。3Dプリンタ用に座標データを共有していくつかテンプレートを作っておけばいいんじゃないですか。

 

【O】そうですね。2Dや3DのCADデータも公開しているので、誰か作ってくれませんかねー。

 

今後の取り組みについて教えてください

【Y】量産品設計開発です。

今回のものはプロトタイプですので、小型化や置くだけで簡単に使えるような設計をしていきたいと考えています。小国公立病院での試験導入を通して得られた情報をもとに量産品の設計に反映していきます。量産に向けた資金獲得やパートナー探しも必要です。

 

【O】ちなみにオムロンは、ものづくりに軸足を置いたハードウェア系ベンチャーを支援するインキュベーションプログラム「コトチャレンジ」を運営していますので参加してみてはいかがでしょうか。

 

【Y】【K】はい!

 

北九州高専のFab Lab.見学

インタビュー終了後に北九州高専のFab Lab.を見学させてもらいました。

 

入口には工具が整然と並んでて5Sがきっちりされています。

 

 

自作の3Dプリンタです。3Dプリンタって自分で作れるんですね!

 

 

ものすごいごっついドローン達。足を広げたらどれほどの大きさになるのか?

 

 

植物工場もありました。活動が幅広いですねー。

 

 

工作機がずらりと並んでいます。高専っぽい。

 

 

しゅんたろう」という足の臭いを測ってくれる犬型ロボットです。鼻に臭いセンサがついてます。かわいい。

 

 

チャンバラロボットも置いてました。兜や鎧は3Dプリンタで製作しているそうです。

 

 

北九州高専発のベンチャー企業 Next Technologyについても紹介してもらいました。

「やってみたい」を形にする高専ならではのベンチャーです。

 

YK STORESさんの「やってみたい」を形にしたのがNext Technologyさんということですね。

そこにオムロンの人理解画像センサ『HVC-P2』を採用していただき、ありがとうございました!

 

これからの展開が楽しみですね。

関連リンク

■YK STORES株式会社
IoT並びに各種センサーを活用した製品並びにサービスの開発 紹介ページ
http://www.ykstores.com/menu/iot/

■北九州工業高等専門学校
滝本研究室「ものづくり人材育成に関する協定」
製品化第1号 北九州市役所でお披露目
https://www.kct.ac.jp/news/h28/h281017-01.html

■「やってみたい」を形にします!北九州高専発ベンチャー企業 Next Technology
http://www.next-tech.co.jp/

■阿蘇小国杉のくらし – 小国町森林組合
小国杉エッセンシャルオイル詳細ページ
http://ogunisugi.com/products/oil

■HVC-P2詳細ページ
http://plus-sensing.omron.co.jp/egg-project/product/hvc-p2/

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