• ルネサスエレクトロニクス様のマイコンボード『GR-PEACH』とオムロンの人理解画像センサ『HVC-P2』との連携事例インタビュー

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ルネサスエレクトロニクス様のマイコンボード『GR-PEACH』とオムロンの人理解画像センサ『HVC-P2』との連携事例インタビュー

先日公開いたしました、ルネサスエレクトロニクス株式会社様が提供する、マイコンボード『GR-PEACH』についての記事はご覧いただけましたでしょうか?

ルネサス エレクトロニクス社より、PCを使用せずにボードのみで『HVC-P2』を制御するサンプルアプリケーションが公開されました。
https://plus-sensing.omron.co.jp/egg-project/case20170209_renesas/

ルネサス エレクトロニクス社運営サイト「がじぇっとるねさす」に人理解画像センサ「HVC-P2」の特集記事を掲載いただきました。
https://plus-sensing.omron.co.jp/egg-project/case20170227_renesas/

 

今回の事例についてインタビューをさせて頂きました。
ぜひご一読ください。

ルネサスエレクトロニクス株式会社様インタビュー

システムの概要を教えてください

【ルネサスエレクトロニクス株式会社様(以下R)】HVC-P2のセンシング結果を『GR-PEACH』のUSB通信で受信し、写真をSDに保存したりLANにつなげてWebカメラにしています。

【オムロン(以下O)】『GR-PEACH』は以前の記事でも紹介させていただいた、手軽にIoTシステムが作れるボードですね。

①HVC-P2 x 1
②USBA-microUSB変換ケーブル x 2
③USBA-microUSB変換アダプター x 1
④GR-PEACH x 1
⑤4.3インチ LCDシールド x 1

開発のきっかけは?

【R】基本的にはGR-PEACHをより多くの人に使っていただきたいため、
誰でも導入できるレシピのひとつとして開発しました。

レシピは3段階に分けてUSB通信をするというベーシックなところから、
監視カメラのように応用するための写真保存、そしてどこからでも監視できる
ようにするためのWebカメラといった具合にステップアップできるように
しています。

 

【O】こちらは以前の記事でも紹介させていただきました。
デモ動画や画像、サンプルソースを使ってわかりやすく解説してありますね!

HVC-P2を使おうと思ったきっかけは?

【R】もともと私たちが運営する「がじぇっとるねさす」の
目的は「アイデアとエレクトロニクスをつなげる」です。ボードの提供や
イベント実施により、ものづくりや商品化を支援していくことが活動内容です。

【O】弊社のオープンイノベーションの取り組み「SENSING EGG PROJECT」と同じような目的なんですね。

【R】そうなんです。SENSING EGG PROJECTは同じ匂いがするのです。
一緒に何かできないかと思い、「まずはHVC-P2を使ってから考えよう!」
というのが使うきっかけです。

開発するにあたって大変だったことはありますか?

【R】シンプルなシステムですので、あまり大変ではなかったのですが、
つまづいた部分といえば、私はまず画像処理に詳しくありませんでした。

やりたかったことは画像に検出結果を埋め込む、例えば顔に枠を入れたり、
年齢や性別の他、日付に限らず温度、湿度、傾きなどを表示するといったように、
あまり世の中にない変な!?カメラにしたかったわけです。
最終的にはあの!?スカウターをも実現したかったのです。

画像に文字を入れ、Webカメラで扱える小さなサイズのJPEG形式にするため、
GR-PEACHの仕様を踏まえると、次のように画像変換をする必要がありました。
(1)Y 8bitグレー (HVC-P2からの出力)

(2)RGB888 (ここで顔枠や文字を埋め込み)

(3)YUV422

(4)JPEG

ここまで説明して申し訳ないのですが、実は(HVC-P2の検出結果以外の)文字を入れるのはまだ実現していません。
RGBからYUVに変換する際、1ピクセルあたりの情報が少なくなるため、現状の
ライブラリでは文字が崩れてしまったからです。文字を大きくしたり、JPEG変換を
ソフトで実現すればよいのですが、まだやっていません。いずれ挑戦したいです。

冒頭、画像処理に詳しくないと言いましたが、この落とし穴は詳しい人なら
分かっていた落ちですね。それが分かるのに大変だったということになります。

【O】HVC-P2で検出後の画像変換処理で手こずったということですね。
HVC-P2だけでなく他のセンサの情報も表示できるとスカウター感がぐっと増しますね。
ぜひ実現してください!楽しみにしています。

HVC-P2の使い勝手はどうでしたか?

【R】使い始めるまでは非常に簡単でした。Windows用のお試しアプリや、サンプル
あったので、どんなことができるのかあらかじめ体験できるというのは素晴らしいです。

ちょっと難しいと思ったのはパラメーターの設定、例えばスレッショルドの設定値が
どれぐらい効いてくるかなどです。今もよく分かってないのですが、手の検出が
顔や体の検出に比べてにぶいのですよね。スレッショルドを変えてもあまり変わら
なかったので、このあたりの勘所がWebなどに掲載されていると嬉しいです。

【O】ご指摘ありがとうございます。
確かにスレッショルドの設定は勘所をつかむまで難しいですよね。
外部環境によっても左右される部分があるので一概にコレという示し方はできませんが、
メンバーサイト内のフォーラムで詳細をお問い合わせいただければ、回答できますのでお気軽にご活用ください。

今後の取り組みについて教えてください

【R】自動運転にはじまり、ロボットや産業機器など、画像処理を使用したAI化が
進んでいくのは間違いありません。それを支えていく新たな世代の人たちが
育っていくように、手軽に触れるボードや、体験記事を増やしていきます。

当プロジェクトではこれまでアイデアを実現するデザインコンテストを
インドで3回、日本で1回実施しており、今年はASEAN、オーストラリア、
ニュージーランドにも拡大していきます。
日本サイト:http://gadget.renesas.com/ja/contest/2016/
ASEANサイト:http://gadget.renesas.com/en/contest/2017/ASEAN/
オーストラリア&ニュージーランドサイト:http://gadget.renesas.com/en/contest/2017/ANZ/

このように新しい世代、地域を超え、アイデア実現のきっかけを増やして
いきたいと思っていますので、ぜひ今後もSENSING EGG PROJECT様と
盛り上げていきたいと思っています。

【O】日本だけでなく、海外でもデザインコンテストを開催しているとはすごいですね!
ぜひ今後も一緒に盛り上げていきましょう!

HVC-P2の魅力を十分に引きだしていただきありがとうございました!

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