• 京都マラソン2017 オムロンブース『スマイルゲート』での人理解画像センサ『HVC-P2』活用事例インタビュー(1→10様)

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京都マラソン2017 オムロンブース『スマイルゲート』での人理解画像センサ『HVC-P2』活用事例インタビュー(1→10様)

京都マラソン2017のオムロンブースで、まず最初に来場者を出迎えたのが『スマイルゲート』です。

 

この『スマイルゲート』は”笑顔”を引き出すトレーニングが体感できるというもので、オムロンの人理解画像センサ『HVC-P2』(以下、HVC-P2)の表情推定が使われています。

 

 

今回の企画・実装・演出を手掛けられた1→10(ワン・トゥー・テン) の皆様に、HVC-P2の使用感や『スマイルゲート』を体験された来場者の反応などをお聞きしました。

左から、江河さん、山本さん、科野さん、徳井さん(東京よりTV会議で参加)

 

山本さんと科野さんがプロデューサーとしてブースの企画・WEBプランニング・進行など、江河さんは『スマイルゲート』の実装・演出、徳井さんは基となる顔認識ライブラリの実装を担当されました。

 

『スマイルゲート』ができるまで

― 今回の企画は弊社のコーポレートコミュニケーション部からの依頼からスタートしたものですが、以前からHVC-P2についてはご存じだったんですか?

山本さん:はい。以前から製品については知っていて、別の企画で使っていたこともありました。その際に、徳井さんが使いやすくしてくれていました。

徳井さん:もともと用意されていたSDKを、社内でよく使うオープンフレームワークスという形のライブラリで提供するようにしていました。

 

― 『スマイルゲート』はどういった経緯で完成されたのですか?

科野さん:企画の目的として、「ランナーを鼓舞しましょう」ということと、「オムロンの企業理念を京都マラソンを通じて社内外にしっかり伝えていきましょう」という2つがありました。「絶えざるチャレンジ」といった企業理念をどんな風に演出するのか、というのが企画のキモでした。

山本さん:また、オムロンの技術もしくは製品を使って、ブースの中でどのように見せていくかということも考えていました。

科野さん:当初はもうちょっと技術よりな提案もありましたが、もっと一般のお客さんに分かるようにということで企画しました。笑顔が測れる機械があるということが頭にあったので、ブースに入ってもらうときに笑顔になってもらえるといいなと。

山本さん:さらには徳井さんが以前手がけていたということでHVC-P2に関するノウハウもあり、短期間で仕上げることができました。

 

来場者の反応について

― 来場者の反応はどうでしたか?

科野さん:非常に良かったですね。笑顔でしかなかった。たまにシビアな点数、ゼロ点とか出るときもあったんですけど、100点が出るまでやる人も。最終的にはみなさん絶対に笑顔になってましたし、笑ってる顔を傍から見てる人も笑顔になっているのがすごいと思いましたね。

江河さん:低い点数になってもみんな笑顔になっていましたね。

山本さん:関西の気質なのか、低い点数でも爆笑してました。

科野さん:疑りぶかい人は「ホンマカ?」と聞いてくるので、「怒ってみたらゼロ点になりますよ」とお伝えしたら、実際ゼロ点になったということもありました(笑)

 

― どれくらいの人が体験したのですか?

山本さん:2日間で合計2000人弱くらいですね。ピークの時は1時間あたり250人が体験されていました。

江河さん:何回もやられている方もいらっしゃいましたしね。

科野さん:『スマイルゲート』は一瞬で判別できるので、1回体験するとその後はブース内にある血圧計など他の体験に行きやすくなるようでした。一回やっちゃうと一歩入ってしまうんですね。イベント等での導入には非常に相性がいいと思いました。

 

 

 

HVC-P2の使用感について

― 長時間稼働させててトラブルはありませんでしたか?

江河さん:2日間ずっと動かしてましたけど機能的なトラブルはなかったですね。カメラに接触されて物理的に撮影ポイントがずれることはありましたけど。

 

― データの処理とか、HVC-P2を実際に触ってみて良かった点、悪かった点はありますか?

江河さん:演出の部分を担当していましたが、精度もよく点数の更新も早くて使いやすかったですね。今回使った機能は笑顔判定だけでしたが、ほかのところも使ってみたいです。たとえば年齢とか性別とか。テストのときに年齢推定を使いましたが、自分の年齢に近い値が出てて、素晴らしいなと思いました。

徳井さん:一番便利だなぁと思ったのは、年齢の判別とかカメラ側でやってくれるので、ソフトのほうの処理が軽くて使いやすいです。

― そういっていただけるとうれしいです。HVC-P2の特徴として、センサ側で出来る処理を多くして、システム側の負担を軽減するというものがあります。実際に開発される方にそこを評価いただいてうれしいですね。

 

― ディスプレイの横にカメラを設置されていましたね。

江河さん:HVC-P2のカメラとそのすぐ下に市販のWEBカメラを設置し、WEBカメラのほうをディスプレイに映していました。HVC-P2のカメラが小さかったので近くに設置できて良かったです。

科野さん:カメラ位置は工夫しました。最初はディスプレイの上に設置してみましたが、上よりも横のほうが認識率が良いだろうと、試行錯誤しました。現場のライティングの影響や、測定中に他の人が映らないようにカバーをつけたりもしました。あと、意識したポイントは、撮られている時間の感覚的なところですかね。

江河さん:どれくらい被写体が外れても表示を残すかっていうのはかなり調整しました。

 

― ユーザーインターフェースは非常に良かったですよね。

科野さん:それは作る人間のほんとセンス。感覚値というか。江河さんずーっと調整してましたもんね。

江河さん:最後のほうはずっと自分の顔を見ながら仕事してましたね(笑)

科野さん:ユーザーに心地良さを提供したいと思いますので、そこの追求ですね。

3カウントで笑顔度の判定結果を表示する、初めての人でも分かりやすい内容

今後のHVC-P2の使われ方について

― 今後もHVC-P2を使ってみたいですか?

江河さん:センサの値としては正確に返してくれるので、今後の案件にも使ってみたいなと思いました。1→10では自社開発のプロジェクトがあり、その中ではサイネージなんかでも使ってみたいという声もあります。視線誘導も使ってみたい。もっとお遊び的なエンターテイメント的なものにも使ってみたいです。たとえば「あっち向いてホイ」とかやってみたいですね。

― サイネージ系は引き合いが多いです。確かにもっとライトなエンタメ的な使われ方も増えていくといいなぁと思います。

 

科野さん:マーケティングやブランディングのテストで使えると面白いでしょうね。本当に笑ってるのか?とか。発言と動向と表情がそろっているかどうかって評価するのが難しいんです。専門家が見ないと分からないことをライトな形で使えるのがいいなぁと思います。脳波とかとらなくてもある程度簡単に判別できるといいですね。

― 表情推定は、目じりの下がり度合や口角の上り度合などで総合的に判定しているので、本気の笑いと苦笑いでスコアが変わったりするんですよ。微妙な表情変化でのマーケティングやブランディングのテストといった活用例が増えるといいですね。

 

山本さん:今回、『スマイルゲート』と並行して特設WEBサイト『ハカルコトカラダ』を作る際に、オムロンの笑顔度を測定する技術を使って研究されている先生方にヒアリングしました。ICT教育関係では、生徒がどういう表情で授業を受けたか分かるといいとおっしゃっていました。また、建築関係では、介護施設のリニューアルの際に、これまで客観的評価ができなかったのだけれど、笑顔度測定によって数値として評価軸ができるようになった。環境学の軸として今後使っていきたいとおっしゃっていました。

科野さん:この間ひとつ面白いなと思ったのが、VR関係の本を読んでいて、鏡に映った自分が実際より悲しい顔で映されると落ち込む、逆にすごい笑顔にしてあげると気持ちが上がる、といったことが書かれていました。こういう使い方は、介護施設や病院にも使えるんじゃないかと思いました。日々のモチベーションを上げるような使い方ができるといいですね。

 

― 表情変化は他にどういうタイミングでとれるといいですかね?

科野さん:スポーツする前とか。僕けっこう笑顔になるんですよ、わざと。今日もがんばろうってなります。ああいう確認って、意識的に笑顔になると元気になります。
あと、会社訪問するときとかもいいと思いますね。ポジティブな議論になりますし。笑顔で入ってもらうかムッツリ顔で入ってもらうのかで商談の行方が変わってしまうんじゃないでしょうか。幼稚園とか学校とかでもいいんじゃないですかね。

江河さん:会社いいですね。面接とか笑顔になってから入るとか。

山本さん:遠くから撮れたら、例えば駅のホームで何人くらいが笑っているとか、いろんな場所でつかって、その場所を評価できるといいんじゃないですかね。どの街がいちばん面白いのか?やっぱり大阪が良かったなとか。

科野さん:踏切を青色ライトにすると自殺が減るとか聞くじゃないですか。笑顔が増えるようなライティングなんかもあるかもしれません。空調だったり、ライティングだったり何か環境を変えてあげると効果が分かるんじゃないですかね。そういう評価テストができるかもしれませんね。

 

― 環境変化の効果測定は面白いですね。医療からオフィス、エンタメ、公共機関など、まだまだHVC-P2の使われ方は広がる気がします。色々な視点からお話いただき、ありがとうございました。

 

 

取材先

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株式会社ワン・トゥー・テン・ホールディングス  http://www.1-10.com/

1997年に京都で創業したクリエイティブスタジオ ワン・トゥー・テン・グループは、広告・コミュニケーション、プロダクトのプロトタイピング、ロボット言語開発、空間プロデュース・エンターテイメント事業コンサルティングまでを総合的にプロデュースする9社からなる企業グループです。
京都・東京・シンガポール・上海を拠点に、カンヌライオンズをはじめ、国内外の様々なアワードを多数獲得しています。

 

1→10 Works:OMRON 京都マラソン2017 EXPO / コミュニケーション施策
http://works.1-10.com/event/omron-kyotomarathon-2017-expo/

関連リンク

■HVC-P2製品紹介ページ
https://plus-sensing.omron.co.jp/egg-project/product/hvc-p2/

■特設WEBサイト『ハカルコトカラダ』
http://www.omron.co.jp/health/

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